求人誌や求人サイトも様々なものがあり、また求人情報にも様々なものが掲載されているが、アルバイトの求人情報の中には記載の仕方がまぎらわしかったり、注意が必要なものもある。
面接に行くと「その求人は募集していない」と言われる
例えば、こんな求人がありました
例えば、下のような事務系のアルバイトが募集されているとする。
株式会社○□△ 求人情報
①電話対応、書類整理 / 時給○○円
②データ入力 / 時給○○円
例えば、①電話対応、書類整理をやってみたいと思い求人に応募し面接に行くとする。
すると、なぜか面接担当者からは「今、①の求人は募集していないんですよね」と言われる。そして、「その代わりにこんな仕事があるんですけど」と、別の仕事(③謎の仕事)を紹介される。
考えられる可能性は、
- 掲載中の情報が最新のものでなかった
- 初めから③謎の仕事に誘導する為
の2つ。
掲載中の情報が最新のものではなかった
一般的なアルバイト求人サイトの求人情報は基本的に掲載期間が決められた上で出されている。詳しい事は分らないが、もしその掲載期間中に採用者が決まらなければ、
- もう一度(掲載期間を決めて)求人を出す(継続)
- 掲載を辞める(掲載中止)
のどちらかを選ぶ事になるのだと思う。
採用が決定したのにそのまま求人情報が出しっぱなしになってしまっている、と言う事は全然あり得る。また、掲載中の求人情報が編集されてない、最新の状況が反映されてない、と言う事も全然ある事だ。
が、今回のように別の仕事(③謎の仕事)を紹介してきた場合は、ちょいと怪しくなってくる。
初めから③謎の仕事に誘導する事が目的?
あらかじめ別の仕事(③謎の仕事)があり、それが堂々と求人情報に載せれるようなものなら、おそらく初めから求人情報に載せるだろうし(もちろん、堂々と出せるようなものでもあえて出さない場合もあるかもしれない)、①電話対応、書類整理の仕事の募集が終わったのなら事前に電話などでその旨を伝える連絡が来てもおかしくない。
おそらく、求人情報に載せたくないから(載せると都合が悪いから)面接の際に引っ張り出してきた、と考える事も出来る。なので、③の仕事内容を聞いてみて少しでも「怪しい」と感じたら、その会社とは距離を置く方が無難かと思う。
このパターンの場合、初めから①の仕事は存在せず(面接に来させる為の建前上の仕事だった)、初めから③謎の仕事に誘導するのが目的だった可能性が高い。
飲食店の求人、①キッチン②ホールスタッフ
例えば、こんな求人がありました
求人サイトによっても載せ方がそれぞれ違うので全部がそうとは言えないが、飲食店のアルバイト求人情報では下のような募集のされ方をよく見かける。
○□△食堂
①キッチン(調理)
②ホール(接客)
と、キッチン(調理)作業とホール(接客)が分れて記載されていて、求人情報を見る限りではどちらか好きな方1つを選べるような気になる。だが、実際に面接へ行って話を聞くと少し求人情報の内容と違ってくる事が多い。
例えば、キッチン希望で面接に行くとする。一応、キッチンとホールどちらが希望なのかは聞いてくれる。が、たいてい「忙しい時や人手が少ない時は、ホールの仕事も手伝ってもらう事になりますが、それでも大丈夫ですか?」と言われる。(※もちろん、お店によってそうでない所もあるだろうが、管理人が今まで受けた飲食店の面接では100%このパターンであった。)
自分の希望と違えば、断れば良い
キッチンの仕事希望で求人に応募したのに面接時の説明で「ホールの仕事もやって欲しい」と頼まれた。逆に、ホールの仕事希望で求人に応募したのに「キッチンの仕事もやって欲しい」と頼まれた。
「別にキッチン・ホール、両方の仕事をやる事になっても良い」と言う人なら、その意思を伝え(採用されれば)その職場で働けば良いかと思う。が、もし「自分の考えていた仕事内容と違う」と思ったのなら、別に無理してまでその職場で働く必要も無い。
初めから記載してくれれば良いのに
キッチンの仕事だけ、またはホールの仕事だけを希望している人からすれば「初めから求人情報にそのように記載してくれれば良いのに」、「わざわざ面接にまで行ったのに、時間が無駄になってしまった」なんて思うかもしれない。
が、人は実際に対面で人に何かを頼まれると対面で無い場合よりも断りにくくなる。
つまり、求人情報を見ている時は「接客は苦手だし嫌だな、、よしキッチンの仕事で応募しよう!」と思っていた人でも、いざ面接に行って面接担当者に「忙しい時はホール(接客)の仕事も手伝ってもらう事になりますが、大丈夫ですか?」と目の前で言われると、「(ま、少しだけなら良いか)」と、つい「大丈夫です」と言ってしまう事が少なくない。
あくまでも管理人の推測であるが、初めから求人情報に全てを事細かく書いてしまうと、応募者の幅を狭めてしまいかねない。なので、求人情報には大まかな事を書いておき、実際に面接に来た際に(了承を得やすい状況を作った上で)それを伝える、と言う戦略を取っているように感じる。